独り言その4>遠心力

遠心力


遊園地に行くと必ずといって良いほど見かけるジェットコースター。時折、宙返り(一回転)するものがある。あれはどうして落下しないのか

「それは遠心力だ」と答える方が多いだろう。遠心力が働いてジェットコースター(とそれに乗っている人)がレールに押さえつけられるから落ちない、という理論である。しかし、それは正しくない

そもそも、遠心力という「力」は存在しないのではあるが、それはまた別の機会に述べるとして、とりあえず、宙返りする部分を思い浮かべていただきたい。「○」というよりは「O」のように、縦に長い楕円ではあるものの、横に長い楕円ではないはずである

そして、その頂点にジェットコースターが来たとき、もしレールが無ければどのように進むだろうか。「いきなり下に落ちる」と思う人はいないだろう。「相当な速度があるから、勢いよくレールから飛び出す」と思うのが通常である

それではレールが無ければ飛び出すであろう軌道よりも、より急な角度で落下するようにレールをつければどうだろうか(→)。ジェットコースターはレールに沿って落ちざるを得ない

バケツに水を入れてグルグルまわしても、水がこぼれないのも同様の理由である


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